栞の庭

ユキヒサです。岡山県出身。感想ブログ。

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小説『博士の愛した数式』感想。めちゃくちゃ泣いた

先日ぶらっと本屋に立ち寄った際に、この素敵なタイトルに惹かれ購入しました。何の前情報もなしに読んだのですが、結論から言えば、めちゃくちゃ泣きました。引くほど泣いた。とても面白かったです。

この小説には、記憶が80分しかもたない博士と呼ばれる数学者が登場します。彼は脳に障害を負った十数年前から記憶を蓄積することができません。ひとたびリセットされてしまえば、目の前のことが何もかもわからなくなってしまう。彼にとって、雇っている家政婦はずっと「初対面」のままだし、日本の首相も三木武夫のままで、タイガースのエースもずっと江夏のまま...だから、彼は自分の中で決して変わることのない「数式」で会話をします。数式が博士の言葉なのです。切なくて、寂しくて、暖かい物語です。ぜひ読んでみてください。